Safeguarding Policy

メープルリーフ エデュケーション グループ(以下MLEG)は、国際的なセーフガーディングの枠組みを参考に本指針を策定しました。これには、Council of International Schools(CIS)、Amnesty International、Japan Council of International Schools(JCIS)、Western Association of Schools and Colleges(WASC)の資料や指針が含まれます。私たちは、世界の教育者や児童保護の専門家の貢献に感謝し、MLEGのすべての生徒の安全と福祉を守るための強固な保護体制を構築する運びとなりました。

はじめに

今日、すべての学校は児童虐待やネグレクト(育児放棄) に対する懸念の高まりに直面しています。これらは子どもの基本的人権を侵害し、その発達を深刻に阻害します。学校は子どもが学び、成長し、健やかに育つための安全な環境を提供する上で、極めて重要な役割を担っています。特にインターナショナルスクールにおいてはグローバルに移動する家庭や駐在員コミュニティが抱える特有の脆弱性により、その責任はさらに大きくなります。

MLEGでは、役職を問わずすべての職員 が、児童虐待やネグレクトの疑いがある事案を報告する専門的・倫理的・法的責任を負います。私たちの方針と実践は、そのような懸念に対して積極的かつ迅速で適切な対応を行うという姿勢を反映しています。

虐待の疑いがある事案については、定められた手順に従って対応します。チャイルドプロテクトリーダー/校長 は、状況に応じて関係する地方自治体、児童保護サービス、大使館、または国際的な児童福祉機関に報告する場合があります。

MLEGは、児童保護を学校生活のあらゆる側面に組み込むことを約束します。その取り組みには、次のものが含まれます:

  • 本方針を毎年すべての職員と保護者に共有すること
  • 学生に対して、年齢に応じた方法で重要なメッセージを明確に伝えること
  • 教員・事務職員・サポートスタッフ全員を対象とした年次研修の実施
  • 学校のあらゆる場面で学生の福祉に細心の注意を払うこと

安全な採用慣行

新しい教員や職員の採用に関わるスタッフは、児童保護研修および採用プロセスに関する研修をすべて受講しています。これにより、本校のコミュニティに加わるすべての人が、子どもたち一人ひとりに安全で安心できる環境を提供するという私たちの理念を共有していることが保証されます。

MLEGはセーフガーディングへの取り組みの一環として、以下を含む厳格な採用手続きを実施しています:

  • 複数の推薦状の確認
  • 雇用履歴の空白期間の確認
  • 学校のセーフガーディング指針を順守することへの同意と署名
  • 子どもの安全に関する態度や経験を評価するための面接質問

虐待の定義

心理的/情緒的虐待

言語的・非言語的・行動的な手段による操作や心の傷つけを伴うもの(保護者・職員・同級生などから生じる場合がある)

身体的虐待

故意による傷害(例:殴打、あざ、やけど)

過度なしつけ、強制的な運動、身体的な威嚇を含む

身体的虐待の兆候:

  • 説明のつかない怪我や、説明と一致しない怪我
  • やけどや規則的な痕跡
  • 特定の人物や場所に対する恐怖

ネグレクト(育児放棄)

基本的なニーズ(食事、住居、医療、監督、情緒的支援)が満たされないこと

ネグレクトの兆候:

  • 不適切な衣服や不十分な衛生状態
  • 慢性的な空腹や疲労
  • 学校からの連絡に保護者が反応しない
  • 頻繁な欠席や帰宅を嫌がる様子

性的虐待

搾取や操作を含む、子どもを性的行為に巻き込むこと

加害者は多くの場合、子どもが知っている人物である

性的虐待の兆候:

  • 年齢に不相応な性的行動や知識への関心
  • 特定の大人や環境を避けようとする行動
  • 行動や学業成績の急激な変化

報告手順

虐待が疑われるすべての事案は、直ちにチャイルドプロテクトリーダー、不在の場合は校長に報告しなければなりません。職員は、懸念事項を明確・客観的かつ機密性を保って、学校の報告フォームを用いて記録します。

すべての職員は、毎年、学校の内部セーフガーディング指針に基づき、虐待の兆候の認識と報告に関する研修を受けます。

対応チーム(チャイルドプロテクトリーダーおよび校長が主導) は以下を行います:

  • 初期的な事実確認の実施
  • 関係する校内スタッフとの協議
  • 必要に応じて専門的な法的助言/セーフガーディング助言の取得
  • 学生や保護者との面談の調整
  • 関係する外部機関(例:児童相談所、地方自治体)への通告

義務的報告方針

すべての学校職員は「義務的通告」が求められます。職員が虐待を疑う場合は、24時間以内にチャイルドプロテクトリーダーへ報告 しなければなりません。すべての段階において機密性は維持されます。外部機関への通告は、校長または指定された管理職 が行います。

継続的な支援

  • 当該生徒の継続的なモニタリング
  • 関係する職員への定期的な情報共有
  • 外部カウンセラー・セラピスト・関連機関との連携
  • 記録を機密性のある生徒ファイルに保管

最終事項

本方針は、国際的なセーフガーディング団体からの最新情報、日本の法改正、および学校コミュニティのニーズ を踏まえ、毎年見直されます。

ただし、一つの原則は常に変わりません:

すべての学校職員は、虐待やネグレクトの疑いを24時間以内に報告しなければならないということです。

MLEGは、私たちの保護下にあるすべての生徒の身体的・情緒的・心理的安全を守ることを強く約束します。

チャイルドプロテクトリーダー:
ニクソン (Leigh Nixon)
leigh@mieinternationalschool.com